駅、空港、港、百貨店、観光地、繁華街、病院などにはタクシー乗り場が設けられており、順番に並んで乗車します。ただしタクシー車両を選ぶのは基本的に客の自由であり、「先頭の車両にお乗りください。」と注意すると乗車拒否扱いされる場合があります。最近では後述の支払方法の多様化により、現金以外での支払希望を申告すると、順番の変更が比較的スムーズに受け入れられるケースがあります。なお一部では、特定の事業者に属するタクシー専用の乗り場がある場合もあります。タクシー乗り場には、入構するタクシー事業者がその施設所有者へ施設使用料を支払い構内権なる権利を購入している場合があります。
走行中のタクシーを停めて乗車するということもできます(その車が空車のとき)。「空車」表示の車に向かって手を挙げると停まってくれます。
各家や会社などに電話や、スマートフォン・タブレット端末用のタクシー呼出アプリ(一部のタクシー会社で採用)を用いて、迎えに来てもらうこともできますが、その場合は迎車料金がかかります(無料の場合もある)。地方においては、流し営業を行わず、ほとんどが呼び出しまたはタクシー乗り場での乗車という地域も多いのが現状です。
タクシーは自動で後方左側のドアを開ける場合が多いので、客は自分で開ける必要はありません。後方左側以外のドアは自動では開かないので客が開けます。なお、自動ドアのタクシーは、海外にはほとんどありません(香港の一部で見られる程度)。
タクシーに乗り込んだら行き先を告げます。走り出すときに乗務員が運賃メーターをセットする(スタートさせる)ことにより料金計算が始まります。ただし、電話などで呼び出し迎車で進行してきた場合、既に基本料金分のメーターが作動している場合もあります。いずれの場合も、一定の走行距離か乗車時間(但し途中でタクシーを待たせて車から離れても乗車時間としてカウントされる)、もしくはその双方で運賃は算定(後述)され、同時にメーターに料金が表示されます。目的地につくと乗務員が運賃メーターを止めるので、そのときに表示された額に従って額を払います。多くの場合、基本となるメーターの他に、ユニットといわれる支払額を示すメーターがついており、これに従って運賃料金を精算する。これは、遠距離割引や迎車料金、予約料金等の、通常のメーター以外の割引や加算をした額を示すものです。例外として、あらかじめ定められた定額の運賃による利用もあります。この場合、メーターによる運賃の収受ではなく、あらかじめ決められた運賃を支払います。なお、有料道路を利用した場合の通行料や、観光で利用するなどの際に有料駐車場を使用したときの駐車料金は、乗客が負担するものなので、メーター額のほかに支払わねばなりません。
なお、信号待ちのときに乗車した場合は、多少車が前進しても、信号待ち時に信号が赤から青に変わって本格的に走り出すまでの間はメーターをセットしない乗務員も多いですが、そう決まっている訳ではなく、乗務員の心遣いか、トラブル防止といった意味合いによるものです。また、降車で停車する直前にメーターが変わった場合、変わる前の料金で良いと言う乗務員もいますが、これもトラブル防止の意味合いが多く、また差額は乗務員の自己負担です。但し、厳密には道路運送法第10条(運賃又は料金の割戻しの禁止)違反行為となります。
精算方法としては、現金の他、チケット(タクシー会社発行のもの、クレジットカード会社発行のものなど数種あり、利用限度額や使用期限が定められていることもある)、クーポン(近年は偽造防止目的で廃止の傾向にある)、クレジットカード、デビットカード、Suica/IDなどがあります。現金以外の場合は、使えるタクシー(事業者)が限られていますので、よく確認して利用しなくてはなりません。なお、特殊な利用方法として、後でタクシー会社からの請求に応じる約束で何も持たずに、あるいは名刺などをチケットの代わりとして利用される場合があります。
降りるときもまた左後方のドアが自動で開きます。客が降りるとドアが閉まるので客は閉める必要はありません。ただし、これは乗務員が客の動作や周囲の状況を確認し操作するものであり、一般的な意味での自動ドアとは違います。近年では、油圧式で強く腕力を要しないものも増えてきましたが、ワイヤーなどで乗務員の人力に頼るものも多く、意外な肉体作業です。また、降車時に客がドアを閉めると、ワイヤー式やてこを利用したレバー式の場合、乗務員側のレバーも連動して動くため、乗務員の腕や足等がレバーに挟まれる場合もあるので、ドアの開閉は乗務員に任せるべきでしょう。但し、助手席に乗る場合旅客自ら開閉することが必要でその事は普通の車と変わりません。後方右側のドアは乗り逃げ防止のためと旅客がドアを勝手に開閉させることで起こりうる事故を未然に防ぐ意味でチャイルドロックが掛けられていることが多いです。