運転手と車両とを貸し切る形で少人数の旅客を輸送する公共交通機関、およびその用に供する車両のこと。通常、旅客が任意の目的地を指定できる。現代では一般に自動車が使用されます。
タクシーは駅や空港・港・観光地・市街地などに設けられたタクシー乗り場から乗車するのが基本ですが、電話で任意の場所を指定して呼び出すことも可能です。上級のホテルやレストランなどでも、タクシー乗り場を常設したり、利用者の要求に応じてタクシーを呼び出してくれるサービスを行っていることもあります。また、都市によっては、タクシーが空車状態で走行する、いわゆる流し営業が行われており、その場合は空車を表示しているタクシーを見つけ次第、その場でタクシーに向かって手を上げることで乗車することができます。
以上のような方法でタクシーに乗り込んだら、運転手に行き先を告げて目的地まで運んでもらいます。
タクシーでは、運転手は旅客が希望する任意の場所までの移動を引き受け、目的地へ到着したら旅客から対価を受け取ることで商売が成立しています。旅客が乗車している際には旅客の貸し切り状態となるため、密室空間が完成します。
日本では、経営形態の差異により、主に複数の運転者・複数の車両により経営許可を受けた法人(企業)により運営される、いわゆる「法人タクシー」と、運転者自身が1両の車両のみを用いて運行する「個人タクシー」に分類されています。全国の市場規模は2009年度(平成21年度)でおよそ1兆8,000億円であり、最大だった1991年(平成3年)の6割程度に落ち込んでいます。規制緩和によって多くの地域でタクシー台数が過剰となり、2009年(平成21年)10月にはタクシーの減車を促すタクシー事業適正化・活性化特別措置法が施行されました。この結果、全国に先がけて減車が進められた東京地区ではタクシー台数が最大時から約2割減少、2010年(平成22年)7月以降には一台あたりの売上高が増加に転じ、翌年3月の東北地方太平洋沖地震発生まで8ヶ月連続で増加しました。
日本においてタクシー事業は、道路運送法上の「一般乗用旅客自動車運送事業」であり、日本のタクシーに係わる法令として、道路運送法のほかにタクシー業務適正化特別措置法、特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(タクシー事業適正化・活性化特別措置法)、旅客自動車運送事業運輸規則、一般乗用旅客自動車運送事業標準運送約款などがある。